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5月, 2022の投稿を表示しています

路上の求職者

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朝 8:00 前に何かを待つ人々  老若男子のみが並んで待っています。 何を待っているのでしょう。足元にはドリル??? 工具が並べられています。 使い込まれて職人さんの汗が染みこんでいるような年季の入った工具ですね。 あれれ、こちらはツルハシ⛏とシャベル、電動ドリルだけでなく手動工具の参加ですね。 9:00過ぎに行ってみると工具も人々もいなくなりました。さて、あの人々はどこに行ったのでしょう。 8:00過ぎのカラチでは、ツルハシやシャベルを持った人々が歩いているのを見かけます。私の予測ですが、解体現場に赴く人たちではないでしょうか。 このようにパキスタンでは職(作業)に必要な部材も自分持ちが多いようです。雇用主には良策ですが作業員には辛いですね。 ちなみに、私の職場でも作業に使う養生シートやウエスなどは個人負担です。最初はビックリしました。パキスタンのどこで部材を購入するのかから調べなければなりませんので、現地の人と仲良くしないと仕事が進みません。「郷に入れば郷に従え」ですね。

水汲み(2)

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ここは何の施設でしょうか。 カラチは上下水道、 電力、公共交通などのインフラが整備されていません。特に生死にかかわる上水道の不備が目立ちます。水道の水からは大腸菌が検出されています。日本の規格では飲料水としては不適格です。 さて、前回は女性、子供中心の水汲み場の状況をお知らせしました。本日は、より大量の水を供給する水汲み場の話題をお届けします。 女性、子供が中心ではなく若い男性が中心となって水を汲んでいます(子供はお手伝いのようなことをしています)。ちなみに、今回の撮影時刻も午前9時10分です。 ポリタンクに入れた水をリキシャ、オートバイ、自転車、手押し車などに載せて運んでいきます。自転車のハンドルにポリタンクをぶら下げています。他人事ながら倒れないか心配です。   スーパーマーケットなどの大規模事業者はタンクローリーで水を搬入しています。 大量の水を運んでいくので業務用途かもしれません。でもこの水は飲用としては不適なのでしょうね。いずれにしても、弱者(女性、子供)への影響が大きいと感じます。上水道が整備されれば水汲みの苦労はしなくともよくなります。

路上の靴の修理屋さん

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カラチでは修理屋さんが多くいて、なんでも直してくれます。エアコンのコンプレッサも分解していました。パキスタン人は器用だと思います。 カラチの路上には屋台の果物屋さん、八百屋さんなど、いろいろな商売の方がいます。今日ご紹介するのは、路上の靴の修理屋さんです。 師匠と弟子、祖父と孫でしょうか。白い服の師匠(祖父)の笑顔が素敵です。パキスタンの老人には素敵な笑顔の方を多く見かけます。私もこんな素敵な笑顔の老人になりたいと思うのですが、世俗の垢にまみれて無理でしょうね。 弟子は一所懸命に靴の修理をしています。サンダルの剥がれの修理代は50ルピー(35円)でした。私の靴の汚れを見て(?)ウルドゥー語で靴を磨くと話しかけられました(と、思います)。どうなるかわからないので断りました。 こちらは別の場所の靴の修理屋さん。スーパーマーケットの前の路上で営業しています。 食堂の前で店を開いています。靴磨きと靴の修理を行っています。一所懸命に仕事をしていました。難しい顔をしていました。サンダルのはがれた底を接着剤で貼り付けるている修理代が50ルピー(35円)です。 街の小さな靴屋さん。店の幅は2mくらいしかありません。朝の8:00頃です。何か日本の下町の飲んだくれの親父が店番をしているような親近感を感じました。これで商売が成り立っているのか不思議に感じます。

パキスタンの不思議(1)  カラチの住居

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 パキスタンのカラチはどのようなところでしょうか。 一般的にパキスタンというと、貧しいというイメージがあるかもしれません。私も「パキスタンとは、どんな国(2)」で記載しましたように国民の大多数は貧しいと言えます。カラチの町には、スラム街のようなオンボロアパートがひしめいています。廃墟なのかな・・・?と思うような場所にも住民が住んでいます。 しかし!しかし、一方で超富裕層が存在しています。 カラチの一角には、ここがパキスタン?と思うような住宅街が存在します。NHS(Navy Housing Scheme)と呼ばれる退役軍人専用の住宅街です。住宅街は数か所の守衛所からしか入れません。 Gate2 GAte3 カラチでは貴重な水も優先的に供給されています。各家庭には発電機が設置されており、停電が起きても発電機が稼働して電力を供給されるようになっています。インフラも整備されています。そこはまさしくヨーロッパの高級住宅街。パキスタンではありません. まず歩いている人がいない。物売りも、物乞いも、寝ている人もいません。いるのは使用人(召使、掃除夫、メイド)ばかり、住民は自動車に乗って移動するか、自宅にいる。汚水の沼やゴミの山もない。代わりに、整然と植えられた木々が、風にそよいでいる。オイ、オイ、ここはどこだヨ。 ただし、NHSに入居に際しては、2度の面接を受け、問題ないことを確認されます。1度目は学歴、職歴および渡航歴(インドなどを訪問したことがあるか)などです。2度目はより詳細に職種(専門領域、役職ほか)、家族構成(家族の職業、学歴など)、家族はいつパキスタンに来るのか(基本的に単身者はみとめられません。尤もこれは建前だけでした)。これが終了すると、顔写真とともに指紋認証のため左右10本の指紋を登録されます。当然、パスポート、査証、携帯番号などは全て登録されます。なお、面接には費用が必要です、1度目:10,000Rs、2度目:25,000Rs の合計35,000RS(25,000円)。 しかし、家賃は、$2,800(386,000円)、パキスタンの通貨ルピーでなくUSドルが基準です。安全料金を含むと考えると安いのかどうかわかりません。 こうしてこの地に住む人はどのような人物か判定されます。また高額の家賃を負担できる者だけがこの地区に入居できることになります。 壁1つ隔...

カラチの路地裏(2)

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カラチの道端には野菜や果物を荷台に乗せて販売する屋台が出ています。安くて新鮮な野菜や果物を店までいかずに近くで購入できるので便利です。 ウルドゥ語ができないと、価格交渉はできません。しかし、ぼったくりはないように感じます。私はバナナ、オレンジ、リンゴしか購入したことがありませんが、複数の屋台の価格とスーパーマーケットの価格とは大差がないように感じます。 そこで、1つ疑問が生じました。屋台の商材はどこから調達しているのか。ジーっと待って答を道きました(尋ねれば簡単なのですが、悲しいことに私はウルドゥ語ができません)。 さて、答えです。1つ目は店から購入している(と思います)。店の奥(脇)から店頭に並べる商材(野菜、果物)とともに、屋台にも載せていました。江戸時代の「棒手振り」のようなものですね。 2つ目は、目からうろこです。バナナをリキシャ(オート三輪車)に乗せて屋台に供給していました。そういえば店頭からバナナを積んでいませんでした。 実は、このリキシャの運転手さんとは「アップ・ゲ・セホ」とあいさつをしたことを思い出しました。後ろの席にバナナを一杯載せて運んでいました。 その際は八百屋さんに運んでいるのだと、勝手に解釈していました。あとから考えると、バナナの数が減っていることから、複数の屋台にバナナを供給して行ったことがわかりました。何事も勝手に解釈してはいけないことを再認識しました。 リキシャからバナナを道端に卸しています(降ろすかな)それでも、道路には敷物を敷いて商品を直接道路にはおかないように気を使っている(?)ように見えます。

カラチの路地裏(1)

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朝7:00頃の道路で何かをしています。 養鶏場から運んできた鶏を大きなトラックから小さなトラック(日本の軽トラック)に積み替えています。鶏は生きています。ちなみに、1羽くれるというような手ぶりをしていました。鶏は食べたいのですが、生きた鶏は勘弁してほしいので、いらないと身振り手振りで示しました。 小さなトラックに積み替えられた鶏はどこへ行くのでしょう。そうです。小さなトラックは鶏を(たぶん)肉屋に運んでいきます。 肉屋の店先では下の籠には生きた鶏が入れられています。上の台では鶏を解体して精肉にしています。確かに新鮮な食材です。以前、中国では選んだ鶏を調理して提供する、という話を聞いたことがありますが、同じなのでしょう。しかし、生きた鶏は糞をします。糞には雑菌が含まれており解体された肉に混入しないのでしょうか。 さて、気温36℃のカラチの店先です。何を売っているのでしょう。 牛肉です。牛の頭が吊り下げられています。冷蔵設備はありません。伝染病の心配がないのかわかりません。パキスタンの人たちの体は丈夫にできているのかもしれません。しかし、我々日本人は絶対に避けなければなりません。パキスタン腹では収まりませんよネ。。。

水汲み

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カラチの街中を歩いてきました。 朝6:30くらいから歩き始めました。10:00を過ぎると暑くて歩くのがきつくなります。 8:30くらいには、道端に女性がたたずみ始めます。パキスタンには並んで待つという習慣はないように感じられます。三々五々集まり何かを待っています。 ポリタンクを3つも持った女性が歩いてきました。 そう、水をくむために集まっているのです。 水道施設が未完のカラチでは水を購入することになります。タンクローリーで水を購入できない世帯ではこうして無料の水を求めて集まることになります。インフラの設備が整っていないカラチでは毎日の水汲みが大きな負担になってきます。水汲み場付近に集まってくるのは、圧倒的に女性と子供の数が多いのです。子供が手押し車を押してポリタンクを運んでいく姿を見ることがあります。 こうして苦労して運んだ水も大腸菌等が含まれており、決して衛生的な環境の水ではありません。それでも必要な水なのです。 さて、召し使いを雇うような人たちはこういうことに関心がないようです。いつになったらパキスタンの市井の人たちにインフラ整備の恩恵が及ぶのでしょうか。 ちなみに、水の入ったポリタンクをいくつも抱えて歩く女性を見ると頭が下がります。 翌日の11時過ぎの写真です。水汲み場は閉鎖されています。朝の9時からの2~3時間しか開いていないようです。生活に必要なミスが足りているのか不安になります。  

パキスタンの結婚式

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 パキスタンの結婚式に招待されました。こちらのEid(イード)あけの5月6日(金)です。 暑い国なので、夜9:30 から始まります。 さて、パキスタン時間ですから何時に行ったらよいでしょう。 夜10:00過ぎに会場に着くように行きました。招待客は半分も来ていません。招待状の確認もされません。招待されなくて参加してもわかりません。新婦側、新郎側などに分かれて座ることもありません。三々五々知り合いの人が参集していきます。 式が始まります。イスラム式の制約式が終わるとシンドバッドの映画のような衣装をまとった新郎新婦が歩いてきます。 派手~、花火が点火され主役2人を祝福します。 この後に食事が提供されます。招待状の確認もないので見ず知らずの他人が入ってきてもわかりません。これから夜っぴいて宴会が始まります。酒は提供されません。 招待されたお客の衣装ですが、様々です。 男性はパキスタンの民族衣装である「サルワール・カミーズ」にベスト(チョッキ?)を組み合わせた方、「アチュカン」や「シェルワーニ」というロングコートを着た方、背広姿の方もいれば、ドレスシャツにスラックスという気楽な服装の方もいます。 女性はパキスタンの民族衣装である「シャルワーズ・カミーズ」にドゥパタとよばれるショールをまとっています。色彩も派手です。アクセサリーもいっぱいつけています。中東諸国のイメージとは大きく異なります。そして化粧が濃い、えっこの人、こんな感じではないよな!!!  まっ、とにかく新婦は美しかった。元々が美人なので民族衣装がよく映えます。やはり民族衣装はその国の文化の象徴ですから似合いますね。日本人も和服の女性はきれいですよね。。。

携帯電話の開設

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パキスタンで携帯電話を使用するには、使用する機器(携帯電話、スマートフォン)をパキスタン通信規制庁(PTA)に端末識別番号(IMEI)を登録する必要があります。登録されていない携帯電話等は,一定期間経過後、パキスタン国内で使用できなくなります。*1 PTAの登録には、パスポート番号、機器のメーカー名、ブランド名、機種なども入力します。パキスタン国内で新規に機器を購入すればPTAの登録は必要ありません(言い換えると機器のIMEI番号は販売する際に登録される、ということです)。 ここで問題です。パキスタン国内で新規に機器を購入する際にはパスポート番号が必要です。新規に購入する、機器のIMEI番号をPTAに登録する、どちらもパスポート番号が必要です。パスポート番号には査証(ビザ)が紐づけられています。査証(ビザ)の有効期間が90日間ですから、査証(ビザ)の有効期間が切れると外国から持ち込んだ携帯電話は使用できなくなる可能性があります。IDカードが取得できているならばIDを入力することで使用することが可能になります。携帯電話を使用する者はパキスタン政府に監視されても携帯電話を使用したいとの意思表示をすることと同義と言えます。 SIMカードを購入するには、フランチャイズもしくはカスタマーサービス店と呼ばれる店舗に行かなければなりません。しかし、日曜日は店は閉店している。平日は18時までしか開いていません。日本のようにスーパーマーケットの中に販売業者がいるわけではありません。 私は日本から、e-SIM搭載の最新スマートフォン、日本国内仕様のスマートフォン、音楽再生用の古い中国製スマートフォンの3台を持ってきました。 私が購入したSIMの販売業者(ZONG/China Mobileの傘下業者)にはe-SIMの扱いがありませんでした。日本国内仕様のスマートフォンは認識されませんでした。どうにか、中国製スマートフォンが使用可能でした。中国製のスマートフォンがなければパキスタンで新規にスマートフォンを購入しなければならないところでした(i-phoneが400,000Rsくらいです。とても高価です)。それよりも日本国内仕様の機器は日本で使用するにはテレビも見られるなど使い勝手が良いのですがグローバルスタンダードとは言い難いですね。日本の消費者の好みは世界の人々の好みとは異なっているのかも...

エンプレスマーケット

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 エンプレスマーケットは、英領インド帝国時代にその起源をたどり、1884年から1889年の間に建設され、遠くからはっきりと見える厳選された場所に建設された。インド皇后のビクトリア女王を記念して名付けられた。 エンプレスマーケットで販売される商品は、調味料、果物、野菜、肉から文房具、織物、ペットまで多岐にわたる。*1 エンプレスマーケットではあらゆる食料品が豊富にあり、雑然とした中に市民の生活を垣間見ることが出来る「カラチの台所」である。ただし、周辺は治安が悪いため近づかないほうがよい、とされている。 建物の中に入ると、ごちゃごちゃとしていて活気があります。これが、市場ですよね。こういうところが好きです。ミャンマーにもありましたね。野菜や果物が豊富でおいしそうです。そして、とても安い。貧乏人には感激です。 ココナッツオイルを売っていました。男性がひたすら臼を回す原始的な絞り方、電動にすればよいのに、と思うのは私だけかな。とても良い香りがしました。でも、容器がミネラルウォーターの空き瓶なんですよね、購入は控えようっと。 さて、ここからがエンプレスマーケットの本領発揮。新鮮な精肉売り場です。新鮮ですよ。下の籠をよーくご覧ください。活きた鶏です。それは、それは新鮮です。 つぎは、なんの肉でしょうか。 そして、パキスタン料理に欠かせない香辛料。 雑然とした活気のある市場、外国人が日本の築地に来て面白がるのと同じですよね。でもこういう地域色豊かな市場をめぐるのはとても楽しい。肌感覚のパキスタンを感じられそうです。 *1:エンプレスマーケット                         https://en.wikipedia.org/wiki/Empress_Market