パキスタンのカラチはどのようなところでしょうか。 一般的にパキスタンというと、貧しいというイメージがあるかもしれません。私も「パキスタンとは、どんな国(2)」で記載しましたように国民の大多数は貧しいと言えます。カラチの町には、スラム街のようなオンボロアパートがひしめいています。廃墟なのかな・・・?と思うような場所にも住民が住んでいます。 しかし!しかし、一方で超富裕層が存在しています。 カラチの一角には、ここがパキスタン?と思うような住宅街が存在します。NHS(Navy Housing Scheme)と呼ばれる退役軍人専用の住宅街です。住宅街は数か所の守衛所からしか入れません。 Gate2 GAte3 カラチでは貴重な水も優先的に供給されています。各家庭には発電機が設置されており、停電が起きても発電機が稼働して電力を供給されるようになっています。インフラも整備されています。そこはまさしくヨーロッパの高級住宅街。パキスタンではありません. まず歩いている人がいない。物売りも、物乞いも、寝ている人もいません。いるのは使用人(召使、掃除夫、メイド)ばかり、住民は自動車に乗って移動するか、自宅にいる。汚水の沼やゴミの山もない。代わりに、整然と植えられた木々が、風にそよいでいる。オイ、オイ、ここはどこだヨ。 ただし、NHSに入居に際しては、2度の面接を受け、問題ないことを確認されます。1度目は学歴、職歴および渡航歴(インドなどを訪問したことがあるか)などです。2度目はより詳細に職種(専門領域、役職ほか)、家族構成(家族の職業、学歴など)、家族はいつパキスタンに来るのか(基本的に単身者はみとめられません。尤もこれは建前だけでした)。これが終了すると、顔写真とともに指紋認証のため左右10本の指紋を登録されます。当然、パスポート、査証、携帯番号などは全て登録されます。なお、面接には費用が必要です、1度目:10,000Rs、2度目:25,000Rs の合計35,000RS(25,000円)。 しかし、家賃は、$2,800(386,000円)、パキスタンの通貨ルピーでなくUSドルが基準です。安全料金を含むと考えると安いのかどうかわかりません。 こうしてこの地に住む人はどのような人物か判定されます。また高額の家賃を負担できる者だけがこの地区に入居できることになります。 壁1つ隔...