携帯電話の開設

パキスタンで携帯電話を使用するには、使用する機器(携帯電話、スマートフォン)をパキスタン通信規制庁(PTA)に端末識別番号(IMEI)を登録する必要があります。登録されていない携帯電話等は,一定期間経過後、パキスタン国内で使用できなくなります。*1

PTAの登録には、パスポート番号、機器のメーカー名、ブランド名、機種なども入力します。パキスタン国内で新規に機器を購入すればPTAの登録は必要ありません(言い換えると機器のIMEI番号は販売する際に登録される、ということです)。

ここで問題です。パキスタン国内で新規に機器を購入する際にはパスポート番号が必要です。新規に購入する、機器のIMEI番号をPTAに登録する、どちらもパスポート番号が必要です。パスポート番号には査証(ビザ)が紐づけられています。査証(ビザ)の有効期間が90日間ですから、査証(ビザ)の有効期間が切れると外国から持ち込んだ携帯電話は使用できなくなる可能性があります。IDカードが取得できているならばIDを入力することで使用することが可能になります。携帯電話を使用する者はパキスタン政府に監視されても携帯電話を使用したいとの意思表示をすることと同義と言えます。

SIMカードを購入するには、フランチャイズもしくはカスタマーサービス店と呼ばれる店舗に行かなければなりません。しかし、日曜日は店は閉店している。平日は18時までしか開いていません。日本のようにスーパーマーケットの中に販売業者がいるわけではありません。

私は日本から、e-SIM搭載の最新スマートフォン、日本国内仕様のスマートフォン、音楽再生用の古い中国製スマートフォンの3台を持ってきました。


私が購入したSIMの販売業者(ZONG/China Mobileの傘下業者)にはe-SIMの扱いがありませんでした。日本国内仕様のスマートフォンは認識されませんでした。どうにか、中国製スマートフォンが使用可能でした。中国製のスマートフォンがなければパキスタンで新規にスマートフォンを購入しなければならないところでした(i-phoneが400,000Rsくらいです。とても高価です)。それよりも日本国内仕様の機器は日本で使用するにはテレビも見られるなど使い勝手が良いのですがグローバルスタンダードとは言い難いですね。日本の消費者の好みは世界の人々の好みとは異なっているのかもしれません。ガラケーと揶揄していましたがそれは日本国民の嗜好が「ガラパゴス嗜好」の裏返しかなとも思います。

携帯電話(SIM)が5,700Rs、SIMの1か月間の使用料1,300Rs、モバイルルータが7,000Rs、モバイルルータの使用料1,000Rs、で合計15,000Rs(11,000円くらい)でした。

1か月を過ぎても請求書が届きませんでした。電話が使用できなくなりましたが、携帯電話をほとんど使用しないのでそのままにしていたのですが、現地の方から携帯電話が使えなくなるかもしれないと言われ、慌てて料金を払おうとしたら、-980Rsの表示、マイナスがついていたので驚きましたが980RSが残っているとのことでした。2,000Rsくらいの月額料金ですが、5,000Rsをチャージしておきました。

ちなみに、自宅にインターネットを開設したのでモバイルルータは必要なくなりました。月額使用の契約からプリペイド契約に変更し、旅行や外出先でモバイルルータを使用しなければならないときのようなときだけ契約するように変更しました(これで少しは節約できるかもしれません)。

携帯電話が通じないということもありません。ただ、メールの送受信や不在着信の連絡などの時刻表示が適当です。不在着信の連絡が翌日に来たり、電話を使用していないのに不在着信の表示が出たりします。まぁ、細かいことは言わずにいきましょう。インシャラーの国ですから(^!^)

*1 当地携帯電話サービスに関する注意喚起             https://www.pk.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/00_000351.html

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