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5月, 2023の投稿を表示しています

パキスタン人の気質(1)

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ゴルフに行った際に私のキャディが別の組のプレイヤー(私の知人)と口論になりました(内容は省きます)。私は翌週もそのキャディを頼む予定でした。翌週は口論した知人と同じ組でプレーすることになったので、何か起きたら拙いと考え「プレー時間が変更になったからキャディを頼まない」と婉曲に伝えました。彼はシナサンのために時間を空けておいたのだからキャディー費を全額払えと言ってきました。(途中を省きます)仕方がないので、なぜ、キャンセルするのかを説明し、最後に「あなたは私を困らせるのか」と言いました。「キャディー費はいらない」と言って通話を切られました。結局、謝罪の言葉はありませんでした(なお。口論になった際も謝罪はありませんでした。私が知人に謝罪しました)。 事務所で購読している新聞や雑誌を廃棄する際に、それを売却してお金を儲けている人がいる、と私に情報が入りました。まずはどんな状態なのかを確認しようと思い、それとなく話をしました。 彼は、〇〇が(売却して)良いといった、と答えました。しかし〇〇はもう転勤し別の方が赴任しているから現在の方に了解を得なければいけないのではないか、と問うと、自分の仕事は△△で新聞や雑誌の廃棄は自分の仕事ではない(業務上の規律は犯していな)。自分は売却するように依頼されたのではなく廃棄するように依頼された。(廃棄した後に)廃棄された物を処分(売却)しただけだ。と言われました。 詭弁だというのは簡単ですが、廃棄した時点で事務所の所有物ではなくなったので、それを処分(売却)して何が悪い、という理屈です。さすが、ペルシャ商人の末裔、と妙に納得してしまいました。 上記2つの事柄からパキスタン人は、主張すべきことは主張する。謝罪すると自分の過ちを認めてしまうことになる。と考えているように感じるとともに、中国人とビジネスをしているような感覚に襲われました。 世界に缶たる華僑とペルシャ商人、自己主張が強いのかもしれません。

パキスタン人の家に呼ばれました(1)

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何回か書いていますが、パキスタン人はとてもやさしい人が多いように感じます。 パキスタン人は、人をもてなすのが好きです。シナサンはお呼ばれすると、ほぼ出席します。 パキスタンでは基本的に「手土産」は必要ありません。それでも何か持っていくと喜んでくれます。呼んだほうがもてなすので、呼んだほうがいろいろ便宜を図ります。 ちょっと困るのが、食事時です。もてなしのためにお皿にいっぱいの食事をよそってくれます。シナサンは少食なので大量には食べきれません。しかし日本人ですから好意を無にしてはいけないと思い、一所懸命に食べます。やっと食べ終わった、空になったと思うと、またよそってくれます。この繰り返しが続きます。 さて、一般家庭にお呼ばれするとこんな感じで食事をとります。 床に絨毯(じゅうたん)を敷き、その上に布を敷き料理を並べます。テーブルは使用しません。昔の日本の(家族、親戚が一堂に会した)イベントがあった時の食事風景のように懐かしく感じます。 お客様だから先に取ってくださいと言われますが、シナサンは「奥ゆかしい、古風な日本人」なので、遠慮して手を出さないようにします。そうすると彼らが取り分けてくれます。シナサンは少しずついろいろな料理を楽しみたいのですが(パキスタン料理は辛い、脂っこい、ので少しずつにしないと後が困るのです)、取り分けてくれる料理の量が多いのです。シナサンは一所懸命に食べます。。。 さて、今回の料理です。名前は忘れました。ただ、とても美味しかった。また食べたい料理ではありました。また、呼んでくれないかな~。。。

散歩道(さんぽみち)(2)

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カラチの街中を散歩します。 正直に言いますと住居以外の場所を出歩くことは推奨されていません(禁止されているといってもいいと思います)。私の散歩は原則的には許されていません。ボディーガードを連れて歩くことで許されています。危険があるといけないので朝しか散歩しません(ただの言い訳です)。 私の散歩道(さんぽみち)をご紹介します。本日はルートBです。  土曜日の朝6:30くらいです。仕事を求める人たちが集まっています。いつものように路上に道具を置いて仕事が来るのを待っています。 新聞売りのおじさん。結構購入する人がいます。英語、ウルドー語、シンディー語などの新聞が並べられているそうです。 なお、宅配の新聞は路上から家の庭の中に投げ込まれます。 昼間は人通りの多い商店街です。朝はほとんど人通りがありません。 道の中央に牛乳を配達した缶が置いてあります。パキスタン人に必須のチャイに使用する牛乳です。お店は未だ開いていません。 この街並みですが、路地裏はこんな様子です。バイク1台が置けるスペースしかありません。 そして、このごみの多さ。。。 別に、ごみ収集所ではありません。だれかが捨てるとほかの誰かも捨ててしまいます。気が付くとごみ集積所になってしまいます。 そのごみの中から、お金になるものを探す人がいます。そばには牛が餌をあさっています。シュールな世界です。 商店街を過ぎると住宅街に入ります。 高級感のあるアパートですネ。。。 新聞売りが準備をしています。 この辺りは少し高級な住宅街になります。 店がきれいで新しいですから、朝の食事も少し高級なのかもしれません。 大きな大通りに出ました。あとは住居への帰り道になります。大通りをひたすら歩きます。途中ではこのように朝の食事を提供する店が開き始めました。 全行程、1時間くらいです。

至福の時(2)

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 3か月ぶりにアルコールが届きました。 ビール:4ケース(96本) ウイスキー:2本 毎日飲んでも3か月持つ(1本/日で足りれば・・・) イッヒヒ、嬉しいな、嬉しいな 請求書を見て、青ざめるシナサンでした。 お酒    :175ドル 関税他手数料:23,000ルピー 175x297+23、000=74,975ルピー(42,000円くらい) ビール1缶が450円くらいです。日本なら発泡酒でいいので100円/缶くらいで飲んでいるのに4倍も高いビールを飲むことになりました。 何を節約しようか。家賃、ボディーガード、運転手、レンタカー、ガソリン代・・・節約するところがない。。。

カラチの建物(1)

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 カラチは人口2,000万人を超えるメガシティです。人口密度が高いので住環境も厳しくなります。 さてこの建物ですが、きれいなアパートメントです。家賃は高そうですね。 裏に回ってみると、 ブロックを積み上げただけです。しかも継ぎはぎが見えます。カラチは地震が少ない国なので日本のように耐震構造が厳しくはありません。したがって建築構造が単純です。 続いてこの建物、奥行はありそうですが幅が3mくらいしかありません。しかも窓がありません。カラチは非常に暑い地域です。暑さ対策で窓が小さいのです。日本では日当たりのよい南向きが良いといわれますが、カラチでは陽が入らない北向きが涼しくて好まれます。窓は明かり取りで十分だそうです。

パキスタンの洗濯物

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 旅先で洗濯物が干してあると写真を撮りたくなります。洗濯物を干すという行為が生活臭を感じさせるためかもしれません。旅先の先々で洗濯物の干し方が違っています。その国の生活環境、慣習により異なっているのかもしれません。 ではカラチの洗濯物が干してある様子です。庭がある邸宅に住んでいる方は外には干しません。室内に洗濯物を干す場所を確保してあります。外に干すのは洗濯物を干す場所がない方たちです。建物やベランダのグリルが汚れているので、洗濯物も汚れてしまうと思うのは私だけでしょうか。 す。

サラメシ・イン・カラチ(3)

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 サラメシシリーズの第3弾です。 職場の同僚とのサラメシです。運転手仲間から同僚女性を含めてのお誘いを受けました。パキスタンはムスリムの国ですので男女は家族でない限り同席しません(最近の若い人はその限りではありません)。若い女性が一緒に食事をとるということに喜んでいました。 今回のメニューは、タフタール(イランのナンのようなもの)、チーズマサラ、ほか2種類のカレーでした。辛くなくて油も少なくてとても美味しかった。女性が入るとメニューも選んでくれるのですね。    運転手、現場作業員、庭師など現業部門の人たちとのサラメシです。 メニューはいつも通りの、チャパティとカレー3種類。相変わらず辛い。ゲストが私ひとりの時には何の配慮もありません。。。 警備員仲間とのサラメシです。珍しく白いご飯が出ました。パキスタンでは、ビリヤニとかパラオとか香辛料や油が入ったご飯が多いのですが、今日は白いご飯でした。白いご飯はおいしい。長粒米なので短粒米のような粘り気はありませんが、やはりご飯はご飯です。 どこに行っても何でも食べるシナサンでした。 ちなみに日本人会では「欠食老人」と名乗っています。

パキスタンはどんな国(9) 地下経済

 業者との取引において、小切手、振り込み、現金などでの支出形態があります。振り込みでは振り込み手数料が発生します。パキスタンでは小切手の振出が一般的です。小切手を受け取ると銀行に出向き振り込み先(自分)の口座に入金され、それを引き出すことで現金化されます。 業者は小切手ではなく現金の支払いを望みます。銀行口座を開設していない、銀行が遠いので小切手を換金するのにガソリン代が必要になる、銀行に行くと作業時間が無くなる、等々いろいろ言ってきます。シナサンは、原則、小切手での支払いができない業者とは取引しません。できるだけ小切手が使用できる業者を選択します。 では、なぜ現金での取引を希望するのか。銀行口座を通すと歳入庁(税務署)に把握され税金が発生します。それを回避するためと考えられます。Sales Tax(消費税)が20%ですから売り上げが20%減るということになります。それを回避するために現金での取引を希望している、というように考えられます。一般商店でもクレジットカードが使用できない店のほうが多いです。クレジットカードが使用できてもクレジットカードの決済手数料として5%上乗せされます。私は、このクレジット手数料を払いたくないのだと思っていましたが、どうもSales Tax(消費税)を回避するためのようです。現金決済をしてSales Tax(消費税)の対象にしなければ、統計上取引は表出しません。 また、パキスタンではメイド、コック、庭師、掃除夫、ベビーシッター、運転手など現金で給与を支払う取引があります。これらの所得も統計では把握されません。 と、考えてくると、政府が把握されない経済(統計)データの存在を疑うことができます。これら政府が把握されない経済活動を地下経済と呼び、それは以下の5種類があります。 犯罪行為 違法行為 報告されない経済 記録されない経済 非公式経済 パキスタンの地下経済は、これら5種類すべてがあるように感じます。 パキスタン政府には、資金がなく、IMFや各国からの融資に期待しているのに、国民には悲壮感がなくスタグフレーションへの対応もしないようにも見えるのは地下経済が発達しているからとも考えられます。

閑話休題(1)

  「シナサンは、土着していますね」と、よく言われます。また、「パキスタン人と同じような考え方をしますね」、とも言われます。私自身も「半分、パキスタン人のようなものですから・・・」と言っています。 では、パキスタン人の仕事の進め方は、というと パキスタンウエーとか、パキスタン時間などと言われてます。 8:30に出勤してきて10分間くらい雑談してから仕事にかかり、 9:30に(20分間くらい)朝食を摂り、 11:00にはティータイム(15分間くらい)でチャイを飲み、 13:00から昼休み(60分間)で、 15:00にはティータイム(15分間くらい)で、 16:30には退社する。 一体、いつ仕事をしているのだ、と言いたいのですが、「まぁ、イイか」というように考えるようになってきました。 また、作業をする際には大勢の人が来ます。これならすぐに終わるなと思ったら大間違い。荷物を運ぶ人、準備をする人、作業をする人、監督する人、片づけをする人、掃除をする人、など別々の作業を行います。その場その場では2~3人しか仕事をしていません。 あくせくしても結果は変わりません。インシャラーの国です。これに慣れてくると、意外にここち良いものです。人間的な生活ができるのかもしれません。彼らを見ていると、物質的には豊かではありませんが、精神的にはゆとりをもって生活しているように感じます。 40年以上も社会人生活を送ってきました。「脂ののった30代」のサラリーマン時代には「24時間働けますか」の仕事生活でした。今頃になって、もう少し人間的な生活をしてくれば良かったな、と考えています。長唄や社交ダンスにもっと注力していれば、老人になって途方に暮れることもなかったのに、と反省しきりです。 追記 シナサンは通常は中国人ですかと言われますが、(北部出身の)パキスタン人と間違えられたことが3度ほどあります。私もパキスタン人化してきたのかもしれません。

パキスタンはどんな国(8)ハン(khan)

 以前にFamily Historyの話をしました。パキスタンには身分制度があるという話もしました。今回は、Family Historyに近い話ですが、出身地を基にした組織である、ハン(khan)の話題です。 ハンはパキスタンだけでなく、イラン、イラク、アフガニスタン、インドの一部などに存在し、相互互助組織のような形態をとっているといいます。結束は緩やかなものであり他のハンの者との婚姻も問題ありません。地方出身の者が大都会に出てくると、同じハンの者が生活を助けてくれます。種々の情報も提供してくれるので生活の立ち上げが容易になります。ハンの結びつきは強いように感じます。ハンの中でも小なりとはいえ身分制度があるように感じます(実態はわかりません)。 成功した者は所属するハンの者を助けます(雇用、取引、その他)。また、属するハンの者が近郊にいることが分かった際には、その情報が地域のハンに共有されます。ただし、何かの支援を強制される、寄付を強要されるなどハンに強制されることは無いようです。 親が地方出身でハンに所属していると、その子供、孫も同じハンに所属します。大都会に住んで地方のハンのことをよく理解していないのに地方のハンに所属すると何等かのコンフリクトが生じる可能性を否定できないと思いますがその辺は不明です。 立場を変えると、我々がある者と何らかのコンフリクトを生じると、その情報はある者の属するハンに共有される、逆に好ましい情報も共有されると考えられます。初めて会った方なのにやけに自分のことをよく知っているな、と感じることがあります。その要因はこのようなところにあるのかもしれません。 文化人類学に知見があり、本件に興味のある方にお願いです。本件についてご教示願えないでしょうか。個人的には非常に興味があります。 今回は、確固としたデータを提示できません。同僚、知人などから聞いた話ですので情報の信憑性は問わないでください。ただの寝物語と聞き流していただいて結構です。