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3月, 2023の投稿を表示しています

パキスタンは何故発展できないのか

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 パキスタンにきて現地の方から第2次世界大戦からの復興で世界第3位の経済大国になった日本は、どのようにしてそこまで発展したのか、またパキスタンは何故発展できないのか、と問われることがあります。私は2つのことを説明します。 友好国の関係  敵であったアメリカと仲良くせざるを得なかった(敗北し軍門に下ったのだから何をされても文句は言えない)。日本はアメリカの先端技術を導入することで経済を活発化し、アメリカの技術を日本の技術として取り込み、さらに日本固有の技術として発展させた。大学院時代の研究テーマであった「時限発火モデル」で説明を試みています。例えば、半導体はアメリカで開発され日本は技術導入して一時はアメリカを抜いて世界一の半導体王国になった(電子立国日本のときですね)。その技術は日本から、韓国、台湾に移転され両国が半導体王国になっている。それがさらに中国に移転されていき中国が半導体で世界一になるのは時間の問題になっている。  翻ってパキスタンはどうなのか、隣国のインドとなぜ仲良くできないのか。インドには多数の日本企業が進出しているのでその日本企業から部材や技術を導入すれば安くて高品質の製品が製造できる。そうすればムスリムというインドにはない有力な武器があるのでムスリムの国に輸出することができる。タイやマレーシアはそうやって東南アジアでは労務費(給与)の高い国になった。 出展:JETRO 地域分析レポート https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/2020/cbdf0cefc691ae25.html 教育の充実  日本においてはすでに江戸時代(1700年代)から寺子屋という教育施設が普及し子弟の教育が実施されていた。さらに近代の明治以降も90%以上の就学率を達成していた。パキスタンの就学率は2010年代に入って80%を超えた。教育の効果を考えるとおよそ100年の差がある。現時点での比較でなく数十年後を考えればよいのではないか。 出展:識字能力・識字率の歴史的推移――日本の経験 https://cice.hiroshima-u.ac.jp/wp-content/uploads/publications/15-1/15-1-04.pdf 出展:JETRO パキスタンの教育事情 https://www.jetro.go.jp/ext_im...

提灯

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 赴任先でイベントが開催されました。 提灯を飾ることになりました。シナサンは4日前から提灯にLED照明を入れて提灯が明るく照らすようにしますよ、と申し上げていたのですが、必要ないとの返答でした。 最近の若い方は提灯を知らないようで提灯の中から明かりを照らすという発想がありませんでした。 提灯は外部を明るく照らす道具だということを知らないようですので、イベント当日に、提灯の明かりはどうするんですか。と、問われ、明かりはありません、と答えていました。 オイ、オイ、オイ、知らないということは強いですね。。。 ということで、慌てて電気街に行き、LED照明とケーブル、プラグなどを購入してきて、2時間で提灯に明かりを照らすことができました。 まずは、完成品を よくできたな、と自画自賛しています。 そして、提灯の中に入れたLED照明です。 シナサンが身銭を切って部材を購入し、苦労して提灯を明るくするようにしてあげても、担当者からはお礼の一言もありませんでした。何だこいつらは、とイラっと来ましたが、考えてみたら、提灯が外部を明るく照らす道具だということを知らない、のですからお礼を言う必要もないのですね。。。時代は変わってきました。 なお、彼らは 朱傘が茶道の野点で使用するものであるものであることを知らず、和傘で助六を演じて見せても、助六を知りませんでした。 日本人が日本の伝統を知らないのですから、日本文化が世界に広がることはありませんね。日本文化を世界に広めようと税金を投入していると思いますがこれでは広まりませんよね。それよりは日本の「オタク文化」を広めるほうが効果的だと考える次第です。 ちなみに、シナサンは、茶道の道具(袱紗、茶杓など)をパキスタンまで持ってきましたが全て日本に持ち帰りました。 年寄りは何も言わないほうが良いようです。

サラメシ・イン・カラチ(2)

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 先週のサラメシです。 まずは、現場の仲間と 辛かった。夕方には胸やけを起こしてミカンと水を大量にとりました。でも誘ってくれるのはうれしいですね。 続いて、事務所の警備の人と、おかずは警備員の奥さんの手つくりです。チャパティを5枚持ってお相伴にあずかりました。私はチャパティを1枚だけ食べました。それでもお腹がいっぱいです。 いつもの現場の仲間とおかずは食べずにチャパティのみを食べました。周りの人は気づいているかどうかはわかりません。でも仲間に入れてもらえるだけうれしいです。一人飯は寂しいですからね。 ちなみに、私はチャパティかナンを数枚購入してきて仲間に入れてもらっています。おかずは何がいいのか、いまだにわかりません。

カラチの「オタク」

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 カラチでアニメコンベンションが開かれました。 非常に盛況な催しでした。何が楽しいのか、私にはわかりません。年寄りには理解ができません。ただ、すごい熱気でした。 日本の「オタク」文化が海外にも広がりを見せているのは、喜ぶものなのかどうなのか。。。 しかし、日本の「オタク」文化、もといポップカルチャー(何か良いもののような気がしますね)が海外にも広がるということは、日本の文化が受け入れられているということなので、良いことなのでしょう。生け花、盆栽などと言わずにポップカルチャーを輸出したら世界一になれるかもしれません。ちなみにキャラクターのメディアミックスの総収益をくらべると、日本のキャラクタ収入はあのディズニーを超えています。そしてTop10のうち5項目が日本のキャラクタです。ポケモン、すごいですね。著作権収入だけで、数百億円になりますね。経営学的に言えば、原価発生がないのに売り上げが出る。素晴らしいビジネスモデルですね。 1位 ポケットモンスター 総収益921億ドル(約10.1兆円) 2位 ハローキティ 総収益800億ドル(約8.8兆円) 3位 くまのプーさん 総収益750億ドル(約8.3兆円) 4位 ミッキーマウス 総収益706億ドル(約7.8兆円) 5位 スターウォーズ 総収益656億ドル(約7.2兆円) 6位 アンパンマン 総収益603億ドル(約6.6兆円) 7位 ディズニープリンセス 総収益452億ドル(約5兆円) 8位 スーパーマリオ 総収益361億ドル(約4兆円) 9位 少年ジャンプ 総収益341億ドル(約3.8兆円) 10位 ハリーポッター 総収益309億ドル(約3.4兆円) 出展:https://finders.me/articles.php?id=1492 さて、パキスタンのポップカルチャー(オタク)ですが、何も申しません。写真をご覧ください。 出展:https://www.facebook.com/media/set/?set=a.651619610304468&type=3 ご興味のある方は上記のURLだけでなく、下記のURLもご覧ください。 https://www.facebook.com/media/set/?set=a.651832693616493&type=3 https://www.facebook.com/...

ウミガメの産卵

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 ウミガメが産卵に来るというので見に行きました。人生で初めての経験です。 ウミガメはパキスタン政府が保護していますが、貧乏なパキスタン政府なので支援が行き届いておりません。寄付をしつこく要求されます。 まずは、ウミガメの卵をご覧ください。 続いては産卵の様子を同でどうぞ。ウミガメが驚くといけないのでフラッシュをたけませんでした。暗い画面で申し訳ありません。 産卵した卵は犬などの野生動物に食べられてしまうので夜中に見回って産卵したらすぐに回収し別の場所で孵化させるそうです。 日本では小笠原など一部でしか産卵する場所がなくなってきましたが、パキスタンではまだ自然が残っているので産卵場所が残っています。いつまでウミガメが来るかわかりませんが、いつまでも残ってほしいと願っています。

パキスタンのトラック・バス(1)

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 パキスタンではバス便が発達していないので、乗り合いバスとして日本のハイエースが活躍しています。屋根にいっぱい荷物を積んでいますがこれは乗客の荷物だけでなく宅配便の荷物なのです。集落ごとに停留所があります。そのようなパキスタンのバスの数々をどうぞ バスといえばこんなのもあります。

パキスタンはインフレ? (1)

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 パキスタンの物価が高騰しています。 シナサンの生活費を見ると ガソリン価格 2022年5月12日   172Rs/リットル        2023年2月26日   289Rs/リットル (1.68倍) 食パン    2022年5月08日    96Rs        2023年3月04日   159RS      (1.69倍) 卵      2022年6月18日   229Rs        2023年3月04日   315Rs     (1.38倍)           電気代は、明細を紛失したのでわかりませんが6,000~8,000Rsくらいだったのが13,000RSくらいになっています。 雑駁に言って、毎週スパーマーケットに行きますが、食パン、卵、ジャガイモ、人参、玉葱とビスケット、紅茶などを購入して2,000~2,500RSくらいだったのが3,200~3,700RSくらいになっています。1.5倍ですね。平均すると50%増しの物価になっているイメージです。 パキスタンの物価上昇率は統計では31.5%とのことです。30%を超える物価上昇率だと、日本では狂乱物価と称されそうです。逃げ出すことができない、パキスタンの一般庶民の生活は大変だと思います。 出展: https://jp.tradingeconomics.com/pakistan/inflation-cpi 出展:https://ecodb.net/exec/trans_country.php?type=WEO&d=PCPIPCH&c1=PK&s=&e= 他には、現地の従業員の給与が20数%上がっているので、(10%で納得するかわかりませんが)私の私用車の運転手の給料を10%くらい上げなければなりません。私の給与は2年契約で給与が固定されているのでチョットつらい1年間になりそうです。

My favorite shop (2)

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 カラチの秋葉原です(メイド喫茶ではないですよ)。 すれ違いができないくらいの通路しかない場所に数十件の修理屋さんがひしめいています。中古部品を探したり、修理を依頼したりしています。カオスの世界です。(こういうところは好きです。私もオタクかな。。。) いつも行く店は、間口2間(約2m)奥行1間半(約1.5m)くらいの店です。店員がおじいさんなので修理をしてくれます。人件費が安いので部品を購入して自分で治す手間を考えると修理を依頼したほうが得なので修理方法だけ確認して全て任せるようにしています。 店には(部品取り用の)中古の電気製品が所狭しと並んでいます。 修理代の例   電子レンジ’(マグネトロン交換):2,000RS(1,500円くらい)         電気掃除機(モーターブラシ交換):1,000Rs(700円くらい)          電気冷蔵庫(電源交換)     :5,000Rs(3,500円くらい)  手先が器用なパキスタン人なのでいろいろ修理してくれます。でも保証はありません。その時は直っても1~2週間するとまた壊れます。それを持って行ってまた修理してもらいます。直っていないと怒ってはおいけません。ここはパキスタンです。日本ではありません。

サラメシ・イン・カラチ(1)

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 日本にいたときに観ていたテレビ番組に「サラメシ」があります。中井貴一は「ふぞろいの林檎たち」のような喜劇が合うと思っているのですが・・・ サラメシ・イン・カラチと題して、シナサンのサラメシを紹介します。 シナサンは週5日のうち1~2日は現地の仲間と食事を共にします。本当はもっと食事を共にしたいのですが、パキスタンの食事は辛い上に油が多くて数時間後には「胸やけ」を起こして気持ちが悪くなってしまうので、1~2日にしています。 まずは、運転手仲間との昼食です。床に車座になって持ち寄ったおかずやチャパティを分け合って昼食をとります。最近は私が辛い食事は嫌だというのがわかってきたので、食べる前に、これは辛い、これは辛くないと教えてくれます。でもたまに、「ビット・スパイシー」というので、おおるおそる食べると、「辛い」その私の表情が楽しいらしく、からかってきます。 現場の人たちとの昼食です。現場のテーブルを使用して同じように車座になって食します。こちらは、辛いも辛くないも関係なく食します。辛いおかずはヨーグルトを混ぜると辛くなくなるのでヨーグルトを混ぜて食します。私は食事が辛いので必ず「水」をそばにおいて食事をとります。この水はおなかを壊す可能性が高い現地の水です。パキスタン人化してきた私には耐性がついてきたかもしれません。。。 ちなみにパキスタン料理には「ライター」というヨーグルトがついてくることが多いです。 ヨーグルトより酸味が強い味だと思います。 シナサンは常に1人で食事をとるので仲間と一緒に食事をとるのが楽しいのです。パキスタン人は優しい人が多いので気持ちよく仲間に入れてもらえます。 サラメシなので食事の内容を、これらを皆で分け合って食します。 日本に帰る前に、「サラメシ」に投稿しようかな。。。

パキスタンの不思議(3) 男性用小便器のビデシャワー

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 今回は、トイレの話題です。 このトイレ、何か不思議です。東南アジアのトイレにはビデシャワーがあります。ビデシャワーは大便の時に使用するものと考えていました。この写真はどうでしょう。おしっこなのに、ビデシャワーがあります。どうやってビデシャワーを使用するのでしょうか。 使用方法がわからないのでパキスタン人に、使い方を聞いたところ、パキスタン人は小便の後に水で流すそうです。シャワーを使用したならばズボンが水で濡れてしまうだろう、と思い尋ねると、 「シャワーの水はきれいなので衣服が濡れても構わないが小便は不潔なので衣服が濡れるのはよくない。」 と回答されました。たしかに理屈はあっているなと感心しました。 ところで、ビデシャワーの呼び方ですが、パキスタンではムスリムシャワーと呼ばれます。ムスリムではないタイヤベトナムにもあったと思いますが・・・ おしっこの話題をもう一つパキスタン人は男性でも立小便をしません。座っておしっこをします。なぜ、男性なのに立小便をしないのか、尋ねると。怪訝な顔をしながら、 「そんな下品なことはしない。」 と言われました。彼らからすると、立小便をするのは「野蛮人の行為」だと思っているようです。異教徒は野蛮人だと思っているキリスト教徒と同じなのでしょうね。 予告です。「関東連れション」ならぬ「パキスタン連れション」の話題も掲載します。 Comming Soon!