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4月, 2022の投稿を表示しています

ラマダン(1)

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 ラマダンという名は、「灼熱」を意味するアラビア語の「ar-ramad」に由来する。イスラムの教えでは、西暦610年に天使ジブリール(ガブリエル)が預言者ムハンマドの前に現れ、イスラム教の聖典となるコーランの教えを授けた。「ライラ・アルカドル」(力の夜)と呼ばれるこの啓示はラマダン月に起こったとされており、ムスリムの人々は、コーランの啓示を祝うために、この1カ月間に断食を行う。 ムスリムは、ラマダンの1カ月間、日の出から日没まで断食する。日の出前と日没後には人々が集まり、食事を共にする。日の出前の朝食「サフール」は、一般に午前4時から早朝の祈り「ファジュル」の前にとる。「イフタール」と呼ばれる夕食は、日没時の祈り「マグリブ」をすませた後午後7時頃から始まる。「ファジュル」と「マグリブ」はスピーカーから街中に祈りの声が流される。*1 ラマダン中の人々の生活はどうでしょう。 日中のショッピングモールは閑散としています。買い物客はまばらです。フードコートは照明も消され店舗は閉まっています。 夕方になるとショッピングモールは様変わりします。多くの買い物客で賑わっています。フードコートも満員の盛況です。 市中の人々の生活は、というと日中は普通に過ごしています。昼休みは横になって体を休めたり、ソファに座ったりして過ごしています。仕事は普通にやっている、(と思います)。夕方の午後6時30分頃になると「イフタール」の準備が始まります。いろいろな方から差し入れ(だと思います)が提供されています。 「イフタール」の準備作業の隣では人々が三々五々集まってきます。 「マグリブ」がスピーカーから流れてくると、お祈りをして、食事が始まります。私が写真を撮っていると「come」の声がして呼ばれました。私はムスリムでない仏教徒だといいましたが、「アラーの思し召し」だからと言って食事に呼ばれました。お腹を壊すのが心配なので加熱処理されたものだけ食べました。飲み物は口にしませんでした。 上の写真を見て気が付きましたか。女性が1人もいません。写真を撮るために3日間通いましたが、女性が施しを受けているのを見たのは1人だけでした。女性は基本的に家で食事をとるのが慣習だということです。1日中飲まず食わずで(メイドなどの)仕事をして家に帰って食事の支度をして、というのは大変なことなのでしょう。ムスリムの...

YouTubeデビュー???

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パキスタンのインターネットテレビショーにデビュー?  日本のドッキリカメラのようなTVショーにデビューした、のかな 昼休みに同僚と公園でくつろいでいたところ、携帯電話で話しながら歩いていた人が、目の前で大金を落としました。一瞬、拾うのを手伝おうとしましたが、外国勤務豊富な同僚が動かないので声をかけるだけで見ていました。彼は携帯電話で話すのを止めずに札束を拾うと足早に去っていきました。後ろから、Fake という声がして男性が近づき、あのお札は偽札だと教えてくれました。私は同僚に偽札なら手伝わなくてよかったですね、というと同僚は発展途上国では手伝うと後でお金が足りないと騒がれることがあるので、気を付けたほうが良いと忠告してくれました。 それが、まさかのTVショーだったとは。。。パキスタンも粋なことをする国です。このようなことが行われるパキスタンという国の実態はどういう国でしょう。(私はパキスタンがさらにわからなくなりました。でもこういうのは好きです)。 TVショーすべては下記のURLで https://www.youtube.com/watch?v=TVwDawftdTk

パキスタン腹。。。

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 ついにきました、パキスタン腹。。。下痢が1週間以上続きました(結局下痢は11日間続きました)。パキスタンに来て8日目で経験しました。 水に当たるとか食べ物に当たるとかではありません。朝晩の食事はホテルの料理を主体にし昼は果物かサンドイッチ程度にして、生ものは食べない、水はペットボトル入りのミネラルウオーター、パキスタン料理も少量にして慣らしてきたつもりですが駄目でした。周囲の人に聞くと、これは軽いほうでもう一度大きな下痢と腹痛、発熱を伴う症状が出るかもしれないそうです。食べないと出すものがなくなるので食べています。これで少しはやせるかもしれません。 パキスタンもアジアの国です、トイレはご存じのように水で流します。多くのトイレは下水の処理がなされていないのでトイレットペーパーは流せません。ビデシャワーは日本の洗浄便座の手動版と考えると、使い慣れてくると気持ちが良いものです。 さて、パキスタンにはカーストなどに似た階級制度があるかもしれないと考えています。運転手など使用人が使用するトイレは快適な場所とは言い難いところが多いです(写真は載せませんが想像してください)。以前、中国に旅行した際に高速道路のトイレを利用したことがありますがその時のトイレに似たような状態です。貧富(階級)の差がトイレにも表れていると思うと世の非情理を考えさせられます。

パキスタンの物価は?

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 パキスタン(カラチ)の物価はどんなでしょう。 オレンジ(日本の「きよみオレンジ」を想像してください)は30ルピー(20円)、リンゴは90ルピー(60円)、食パン1斤が90ルピー(60円)、ガソリン(1l)が160ルピー(120円)インターネット利用料(10Mbps)が2,700ルピー(2,000円)携帯電話(4G)が20GB で900ルピー(630円)という具合です。 しかしシンガポール産キッコーマン醤油(1l)が900ルピー(630円)、日本のキューピーマヨネーズ(500g)が1,600ルピー(1,120円)、山形屋の焼きのり(10枚)が1,200ルピー(840円) 日本品は高い(日本は遠いですね)。 輸入品のチョコレートが400ルピー(280円)でした。 光熱費は今後調査していきますが、聞いたところによると電気代は高く、ガス代は安い、水道代は高い、そうです。尤も暑い国なのでエアコンの使用時間が長いという特殊事情を考慮する必要があります。 住居費はわかりません。ですが、外国人が居住可能な住宅の家賃は200,000~400,000ルピー(15~30万円)くらいです。 路上の床屋は200ルピー(150円)、引っ越しの際に、軽トラックに荷物を積んで移動(1kmくらい)するのに、車両(軽トラック)の借り賃が1,000ルピー(700円)です、2人の人件費を加えて、4往復しても3,000円くらいです、さて、パキスタンの物価はどうなっているのだろうと考えてしまいます。 感覚的には、「人件費が低い」ということです。また、個人雇用(コック、メイド、掃除夫、庭師、運転手など)の割合が高いので、現金授受となり、租税徴収率が低いと考えられます。もしかすると、他の発展途上国のように「地下経済」が大きいのかもしれません。それならば、ディフォルトはしませんね。 さて、パキスタンの食べ物の個人の印象ですが、野菜、果物はおいしい。パンもおいしい。肉は牛、羊、山羊、鶏はありますが、おいしいかというとそうでもありません。魚は(日本の魚と比較して)おいしくない。お酒は・・・

カラチの治安は?

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カラチの治安はどうでしょうか。 隣のホテルに歩いて行こうとしたら「危険だから行くな」と、止められました。おかげでホテルから1歩も出られない状態でした。 カラチは、治安が良くないので、護衛が必要です。ふつうは家に2人(24時間体制)、身辺警護に1人つきます。 1人では出歩けないので。毎日、拳銃かライフルを持ったボディーガードと一緒にでかけます。運転手、家の護衛が2人、ボディガードと4人は必要になります。 ホテルや事務所にクルマが入る際は、入り口は写真のように遮蔽物で1台、1台、ボンネット、トランクを開けて確認されます。厳重な場所は2重の扉で外側の扉が閉まり、爆発物検知が終了したら内側の扉が開くシステムで保護されています。爆発物検知のためにクルマの下に(地雷探査器のような)探知機で調べられたり、犬が(爆発物の)臭いをかいで調べたりします。 ショッピングモールや事務所など人の出入りの多い場所は入口にライフルや拳銃を持ったガードマンが立っています。 当然のことながら、ショッピングモール、病院、博物館など人通りの多い場所は空港にある手荷物検査のようにX線や金属検知器で荷物や持ち物を検査されます。 数年前の軍隊投入による掃討で治安はよくなったとのことですが、拳銃やライフルが容易に入手できる地域であるとともに、宗教闘争があり決して安全な地域ではありません。また、恨みを買うと報復として暴力沙汰になることも少なくないと言われています。 我々は、1人では出歩かない、指定された危険な場所には近づかない、騒乱があったらすぐに退避行動に移る、ということを指示されています。