ラマダン(1)
ラマダンという名は、「灼熱」を意味するアラビア語の「ar-ramad」に由来する。イスラムの教えでは、西暦610年に天使ジブリール(ガブリエル)が預言者ムハンマドの前に現れ、イスラム教の聖典となるコーランの教えを授けた。「ライラ・アルカドル」(力の夜)と呼ばれるこの啓示はラマダン月に起こったとされており、ムスリムの人々は、コーランの啓示を祝うために、この1カ月間に断食を行う。
ムスリムは、ラマダンの1カ月間、日の出から日没まで断食する。日の出前と日没後には人々が集まり、食事を共にする。日の出前の朝食「サフール」は、一般に午前4時から早朝の祈り「ファジュル」の前にとる。「イフタール」と呼ばれる夕食は、日没時の祈り「マグリブ」をすませた後午後7時頃から始まる。「ファジュル」と「マグリブ」はスピーカーから街中に祈りの声が流される。*1
ラマダン中の人々の生活はどうでしょう。
日中のショッピングモールは閑散としています。買い物客はまばらです。フードコートは照明も消され店舗は閉まっています。
夕方になるとショッピングモールは様変わりします。多くの買い物客で賑わっています。フードコートも満員の盛況です。
市中の人々の生活は、というと日中は普通に過ごしています。昼休みは横になって体を休めたり、ソファに座ったりして過ごしています。仕事は普通にやっている、(と思います)。夕方の午後6時30分頃になると「イフタール」の準備が始まります。いろいろな方から差し入れ(だと思います)が提供されています。「イフタール」の準備作業の隣では人々が三々五々集まってきます。
「マグリブ」がスピーカーから流れてくると、お祈りをして、食事が始まります。私が写真を撮っていると「come」の声がして呼ばれました。私はムスリムでない仏教徒だといいましたが、「アラーの思し召し」だからと言って食事に呼ばれました。お腹を壊すのが心配なので加熱処理されたものだけ食べました。飲み物は口にしませんでした。上の写真を見て気が付きましたか。女性が1人もいません。写真を撮るために3日間通いましたが、女性が施しを受けているのを見たのは1人だけでした。女性は基本的に家で食事をとるのが慣習だということです。1日中飲まず食わずで(メイドなどの)仕事をして家に帰って食事の支度をして、というのは大変なことなのでしょう。ムスリムの女性には頭が下がります。出展:イスラム教の「ラマダン」とは https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/22/032400140/
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