パキスタンとはどんな国(4)

 パキスタン財務省は消費税の税率を高くしました(18%→25%)。税率を高くすれば税収は増えます。しかし庶民は税率が高くなったというよりも、モノの価格(物価が)高くなった、と感じます。収入が増えなければ節約するしかありません。買い控えが起こり、モノは販売量が減ります。販売量が減れば生産量が減ってきます。というわけで「負のスパイラル」に陥ってきます。さらに海外から輸入する財貨の税率も高くしています。パキスタンに進出した企業は部材が入手できないので大変困っています。部材が入手できない、アッセンブルできない。製品が出荷できない。外貨の獲得ができなくなり貿易収支が悪化する。
税金を取りやすいところから取る、ということですね。しかし、経済は低迷し、結局税収は増えません。


どこかの国の財務省も同じことをしていましたね。その国は30年以上経済が低迷しています。。。

 パキスタンは外貨が少なくなっています。IMFからの融資を当てにして交渉を進めています。いまだに交渉は成立していません。ディフォルトの1歩手前という状態だと思います。パキスタンという国に「お金」がないのです。日本のようにバラマキに使ってしまったわけではなく、どこかに消えていったのです。しかし、ハッジ(イスラムの巡礼)の旅行客は過去最高とニュースで言っていました。デフォルトの1歩手前の国なのに、外国(サウジアラビア)に旅行に出かけられるお金を持っている。不思議な国です。国家よりも信仰が優先しているのでしょう。そして庶民も暗い顔をしていません。やはり地下経済の存在を疑ってしまいます。
インシャラーの国です。

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