パキスタンとはどんな国(3)

 皆様お待ちかねの「パキスタンとはどんな国」のシリーズ再開です(誰も待っていないのは承知しています)。。。

 皆様は童話を覚えていますか。おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に…
昔の日本では洗濯は川に行っていたのですね。昔の日本の川は、川で洗濯ができるくらいにきれいだったのでしょう。

 その童話の世界をパキスタンで見つけました。2022年10月にパキスタン北部(フンザほか)を旅行した際に見かけました。




 洗濯をする時間は朝だけではありません。昼や夕方にも洗濯をしていました。パキスタンでは親子一族がともに住んでいる大家族制が活きています。洗濯物の量は大量になると思われます。大変な重労働だと思います。しかも、家の中にある洗濯機ではなくて外の川に洗濯物を抱えて出かけていき、洗濯を行い、また水分を含み重くなった衣類を抱えて戻ってくるのです。先進国のように洗濯機に衣類を入れて、スイッチポンで数時間後には乾燥しているという世界ではないのです。
 ただ、貧しいからということではなく女性に家事の負担、いや生活の負担が重くのしかかっている気がします。パキスタンの女性が女性らしく生きていける世界はいつ来るのでしょう。しかし、現在もパキスタンの女性は女性らしく生きているのかもしれないとも考えてしまいます。我々の価値観とパキスタンの人々の価値観は異なっていると思います。故佐々木先生は海外の国のことはその国の住民でないとわからない。その国の住民が求めることが発展の基礎になる、と仰っていました。大学院修了後何十年か経て理解ができてきた気がします。

 住宅街の水路でも洗濯ができるくらいにきれいな水が流れているのです。日本の津和野や郡上八幡などの観光地では鯉が泳いだり野菜を冷やしたりしています。保護に努めている国と保護をしなくとも清浄さが保たれている国の違いがあります。

 ところで、昭和40年代は公害で日本中が騒がしかったものです。川は洗剤の残渣で泡だらけになり魚がいなくなる状態でした。私も「公害防止管理者」の資格を取得するために頑張っていたものでした。結局あの資格を活かせる機会はありませんでした。公害防止の観点から日本の技術は進んできたと考えます。公害防止→省エネルギー→環境重視→脱炭素(再生可能エネルギー)、CO2削減…

 さて、フンザ旅行記では一般の旅行者が寄稿するブログのような、景色や料理などではなく「パキスタンはどういう国」の視点から寄稿していく予定です。
こうご期待。Comming Soon.


コメント

このブログの人気の投稿

カラチ離任

カラチ空港付近で自爆テロ

タシケント国際空港で合流