ラマダン2023(1)
現金配布に殺到12人死亡 パキスタン・カラチ、雑踏事故
カラチで3月31日、民間企業が従業員の家族に現金と食料を配ると呼びかけたところ、約400人が殺到して押し合いとなり、子ども3人と女性9人の計12人が死亡、複数の人がけがをした。
出展:共同通信 2023年04月01日 子どもや女性らが死傷した雑踏事故を受け、現場で作業する警備担当者ら=3月31日、カラチ(ゲッティ=共同)
https://www.47news.jp/9136655.html
ムスリムはラマダン(断食)中です。断食を終えた日没後、最初に摂る食事のことを「イフタール(Iftar)」と言い、日が沈む前に帰宅し家族全員でイフタールを囲みます。街角やモスク、職場などで無料の食事を振舞うところもあります。この振る舞いが現金だったことから参事が生まれたようです。
一般庶民の生活は苦しくなるばかりです。しかし、ムスリムの社会で相互扶助の精神が生きているので何とか生活しているようです。イフタールでも午後6:45になると町のあちらこちらで食事がふるまわれています。家に帰るまでの軽食ですが1か月間もの長い期間、提供するのは大変だと思います。
パキスタン経済は瀕死の状態です。消費者物価指数は3月第3週で35.2%の上昇です。物価高に収入の伸びがついていけません。それで、お金が手に入るなら・・・ということですね。
IMF(世界銀行)が融資の条件を出しています。パキスタン政府はそれを実行するといっていますが、世界の国々から信用されていません(あの中国でさえパキスタンを信用していません)。いつデフォルトしてもおかしくない状態です。
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