犠牲祭(1)

 イスラム教の最大イベントともいうべき「犠牲祭」の時期がやってきました。犠牲祭(イード・アル=アドハー、アラビア語: عيد الأضحى‎ ʿīd al-ʾaḍḥā、Eid ul-Adha)は、イスラム教で定められた宗教的な祝日です。預言者の信仰を讃える祝祭です。この犠牲祭では、羊や牛(中東ではラクダも)を贄として神様に捧げます。その捧げられたお肉は、貧しい人々や近隣の方々と分けて頂きます。*1

2022年の犠牲祭は7月10日(日)です。その日に向かって、牛、羊、山羊などが街中にあふれてきました。

ここは家畜の販売場です。


価格表です。結構高いですね。

選ばれた山羊が柵から出されました。狭い柵の中に押し込められていた山羊は喜んで表に出ていきます。
表には餌があります。柵から出てきた山羊はおいしそうに餌をほおばっています。

売れ残った山羊はほかの販売場に移動します。昔の西部劇のカウボーイが牛を追っていく、モンゴルの草原で遊牧民が羊を追っていくような感じですね。


買われた山羊は、散歩に連れて行ったりして大切に扱われます。我々が犬を散歩に連れて行くのと同じでしょうか。


上記の山羊たちは、7月10日には天に召されます。生き物の命をもらってわれわれ人間が生きていくという現実を示しているとも言います。日本人には「活き作り」や「踊り食い」の食事方法がありますが、同様に当該地に生きる人々の文化です。日本の和歌山県太地町の「イルカ追い込み漁」を単に残酷だ、と感じるだけで批判することはないと考えます。ムスリムの犠牲祭も文化として尊重することが必要と考えます。

民族の文化は尊重しなければならないと思います。

*1:出展:https://fooddiversity.today/article_114308.html


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